真夜中のインターホン

ある夜、真夜中

 

2時頃

 

突然、インターホンが鳴り

 

えっ?!

 

何?!誰?!

 

目が覚めるも怖いのでそのまま放置

 

すると

 

何度も何度も

 

何分かおきにインターホンが鳴り

 

流石に主人も目を覚まし

 

その時、主人が「お前見てこいよ!」

 

目が点?!私?!

 

一応女子なんだけど?!と心で思い

 

とりあえずドアの覗き穴から見てみたものの

 

人影なし

 

ヒェー?!

 

誰もいない!

 

でも、またインターホンは鳴り

 

次に主人は「警察に電話しろ!」

 

目が点!またまた私?!

 

またまた女子ですが!と心で思い

 

言っても聞いてくれる人ではないので

 

警察に電話をしたら

 

直ぐに周りを巡回してくださり

 

警察の方から電話があり

 

「周りを見回りましたが、誰もいませんよ。

一度ドアを開けて見てみてください。」との事

 

「でも、本当に何度もインターホンが鳴るんです!」と警察の方に訴えると

 

「あなた一人ですか?ご主人はいらっしゃらない?!」

 

と、聞かれ

 

確かに···

 

「います」

 

すると「それならご主人に見てもらったら?!」と言われ

 

逆に、超恥ずかしい

 

そうだよね!普通はそうだよね!と思い

 

それを主人に伝えると

 

「それなら、お前見てこい!」

 

目が点!またまたまた私?!

 

流石に「私は無理!こういう時は男の人が見に行くものでしょ!それに、警察の人にもご主人に見てもらったら?!って言われたよ!」と訴えてみると

 

「警察の人が大丈夫って言ってるんだから、大丈夫だよ!お前見てこいよ!」

 

はぁ?!だからあなたでしょ!

 

と思いましたが

 

言っても聞かないし、喧嘩になるだけなので

 

意を決して見てみると

 

なんと

 

ドアの隣にインターホンがあるんですが、その上に小窓があり、そこへ主人が傘をかけ

それが風に吹かれゆらゆら揺れ、インターホンに当たり鳴っていたのです

 

犯人は主人の傘!

 

「犯人はあなたの傘だったんだけど」

 

と言うと

 

「そうなんだ!ハッハッハ!それなら良かったじゃん!」

 

そこじゃあ無いでしょ!

 

良くはないでしょ!

 

全然!良くないでしょ!

 

でも、お陰で本性が!!

 

わかっちゃいたけど、確信に!

 

トホホ

 

目が点ではなく、私の目が節穴だったんです

 

インターホンが、私の心を覚まさせてくれたんです

 

トホホ